書評

〜生きる意味を考えている人へ!〜『神々の山嶺』 夢枕獏

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とあるブログで評価が高かったので手にとってみました。
今まで全く無縁だった、山岳小説という分野。
普段山なんて登らないし、そもそも山登りにあまり興味もありません。
そんな状態なので、物語が入ってくるか若干不安でしたが、ただの杞憂でした。

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photo credit: apurdam (Andrew) via photopin cc

こんな人に読んでもらいたい!

生きる意味を考えている人。

生きることはどういうことか?という、人間が誰しも一度は自分に問いかけたことのある問いを、初めから終わりまで、登場人物たちが言葉と行動で投げかけてきます。

全てを捨てて、残ったのは山だけの男。
仕事も女も上手くいかず、それを引きづりながら山へ新しい希望を見出す男。
雪山を舞台に、不器用な男たちが生きるとはどういうことかを自分に問い続けます。

自分の存在価値とか、今やっていることの意味がわからなくなってる人に、手に取ってもらいたい本です。

以下、この本のテーマと言える部分の引用です。

動物が生きてゆくのなら、食物があればいいだろう。
食物と、眠ることのできる場所があれば。
しかし、人間はそうじゃない。
衣、食、住を満たされていれば、何も考えずに、何も行動をせずに生きてゆけるというものじゃない。
人間が生きてゆくというのは、もっと、それ以外のもの、もっと高い場所にあるものを求めてゆくことではないか。
単に、長く生きることが、生きることの目的ではないのだ。
これは、はっきりしている。
人間が生きてゆく時に問題にすべきは、その長さや量ではなく、質ではないか。
どれだけ生きたかではなく、どのように生きたかが、重要なのだ。
生は、長さではない。

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